アルトフールの住民の一人、リマ・オーク。
彼女は誰もが羨む絶世の奇跡の美女だった。
彼女を見たものは可愛さのあまり、はっと息をのんでしまう。
可憐な彼女は自身がいかに可憐であるかということを良く知っていた。
そんな彼女の友達と呼べる唯一の存在が純真無垢な天使アルティメットだった。
リマとアルティメット
私とリマちゃんは友達だ。
下界に降りてきて、初めて会った友達だ。その頃リマちゃんは自由に生きることを切望しており、まだ純粋で素直だった。
私が次にリマちゃんと出会ったのは、アルトフールでの戦いの時だった。リマちゃんは昔とは大分変わっていたけど、リマちゃんが持つ雰囲気や感じは独特なので、私はすぐにリマちゃんがリマちゃんだと分かった。
だから、嬉しくなって、リマちゃんのところに行ったら、リマちゃんに攻撃された。ビックリしたけど、よく考えたら私はリマちゃんの敵だった。リマちゃんが攻撃してくるのは仕方がない。
それでも私は、リマちゃんに手を出したくはなかったから、すぐにその場を立ち去った。終わったら話せばいいやと思ったからだ。
でも、残念なことに、リマちゃんはマナのチームの誰かが放った爆発に巻き込まれてしまった。私は慌ててリマちゃんのもとに駆け寄ったけど、もう駄目だった。リマちゃんは元の姿に戻って、事絶えていた。
悲しかったのも束の間。戦いが終わり、全てが元に戻り、皆が生き返った。もちろんリマちゃんも。
皆で仲良くアルトフールで暮らすことになり、特に私はリマちゃんと仲良くなることを心待ちにしていた。
私はリマちゃんに声をかけた。
するとリマちゃんは、私を睨み付けて
「余計なこと、ばらすんじゃないよ」
と言った。
余計なこと?一体なんの事だろう。
心当たりがなかった。
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