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夢見るうぬぼれ乙女とアルティメット②








 


リマとニタ 

私は、よくニタと遊ぶ。
 その次に遊ぶのがリマちゃんだ。
 ニタには、リマちゃんと遊ぶのはやめろとよく言われるけど、それは個人の勝手なんだから、私はリマちゃんと遊び続ける。
 だって私はリマちゃんも好きだから。

「見て、リマちゃん。このお菓子、フィンがくれたの。」
「あ、ロイヤルガードのチョコレート。」
「そう。凄く美味しい奴だよね。リマちゃんと一緒に食べたいな、って思って。」
「…。ねぇ、アルティ、これと交換しない?このただの板チョコと。」
「ただの板チョコと?」
「うん。そう。ただの板チョコ。」
「うん。良いよ。チョコ、食べたかったし。」
「交渉成立ね。はい、交換。」
「こうかん!」
「アルティ、ありがとー。」

 リマちゃんと食べるチョコレートは美味しかった。でも、ロイヤルガードのチョコレートも食べてみたかったから、「一口ちょうだい?」と言ったら、トリュフをひとかけらくれた。上品な甘さでとろけるお味。口の中が極上の幸せを感じた。
 と、そこへニタが現れる。むすっとした様子で、私達の前に仁王立ちになる。

「リマ、アンタロイヤルガードのチョコレートはアルティがリマと一緒に食べるために持って来たのに、一体何さ。そんな安物のチョコレートなんかと交換して奪っちゃうなんて!この人でなし!」

 ニタがリマを怒っている。この光景はよく見る光景なんだけど、ニタが怒る理由がちょっと良く分からない。
 リマちゃんは、リマちゃんの板チョコと私のロイヤルガードのチョコレートを交換しただけなのに。
 
「別に、良いじゃないの。アルティが交換してくれたんだから、何か問題でもあるの?」

 私もそう思う。

「二人で仲良く分けて食べるって考えはないの?!」
「良いじゃないの。ニタには関係ないんだから。」

 むむぅ、とニタは唸り、私の手を引っ張る。

「アルティ、そんなやつと一緒にいたら、アルティにとって良くない!あっち行って、ニタと遊ぼう!」

 私はニタに引っ張られるままその場を後にした。
 ちらりとリマちゃんの方を見ると、リマちゃんは機嫌悪そうに私の方をじっと見つめているようだった。リマちゃんも、一緒に遊びたかったのかな、と思って声をかけようとしたら、ぷいと目線を逸らされた。
 ニタはリマちゃんのことがあんまり好きじゃないらしいけど、リマちゃんがニタのことを悪くいうのは聴いたことがないから、きっと好きだと思う。

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 2014_10_18

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